苫米地英人氏の「英語は逆から学べ」の内容を試しても英語が喋れるようにならなかった方


結構たくさん質問をいただくのですが、苫米地英人氏の「英語は逆から学べ」という書籍で紹介されている英語学習方法を実行したが、いまいち効果がわからない、という方がたくさんいらっしゃいます。

まず、すぐに喋れるようになりたいのならばこの方法はオススメしません。
なぜならば、これはネイティブ並みに喋れるようになる方法として彼がオススメしているものだからです。

そしてネイティブ並みと彼が言っていることの真意は、言語習得の3段階のレベルにおいて、彼がその3番目の「場面などから言語の意味を推測することができる」という段階に到達するということを「ネイティブ並みに」と言っているのです。

なのでどういうことかというと、我々は日常の中で言語を認識する際には場面においての意味づけをし、言語単体で理解しているわけではないということ。

英語と日本語を行き来していると英語脳を作ることができなく、永久にネイティブ並みにならない、というのはその第3段階のレベルの言語の処理をする脳が育たないし、かつ使えないからです。

 つまり、ネイティブ並みにしゃべる=第3段階のレベルに相当する脳の部分を育てることであり、これは場面の中で育つものですので、英語環境にいることができないとダメなわけです。しかし、ドラマなどで臨場感が海外ドラマの世界にあるときは、脳の中では自分は海外にいる、ということと同じように処理されるので、脳のそのエリアが育つわけです。

しかし、早く喋れるようになりたいのならば、この手段は遅い手段です。

なぜなら文法や場面以外での意味理解ならば第1と第2段階のレベルの脳が必要なわけでありますので、
ここを鍛えればすぐに喋れるようになります。
言語によって難易度が違いますが、しっかりと正しい方法で最も効率良く鍛えたら、
多分英語なら3か月くらいあれば誰でも海外でビジネスができるくらいにはなるんじゃないかなと思います。

ネイティブ並みに喋れるようになる

ということと、

英語がペラペラになる


ということは、脳の観点から見ると別物なのです。


なので、ネイティブ並みになりたい人にとっては苫米地氏の提案している方法はオススメですが、ネイティブ並みじゃなくてもペラペラになれれば良いという方は、他のやり方のほうが何倍も早く喋れるようになります。

もう一度言いますが、彼の言っているネイティブ並みというのは、「環境内での場面から意味を推測したりすることができる」というところを言語のメインとしているということです。

だから英語圏の臨場感空間が必要になってくるわけで、それを破壊するような日本語空間は介入してはならないのです。